連載記事にはタイトルが必ず付いているのを知っていますか? かわいらしい書体やカラフルな色使い、物々しいデザインのときもあります。
連載内容の雰囲気を一つのグラフィックに、視覚的にぎゅーっと「凝縮」しているんです。このようなグラフィックを編集者の間では「タイトルカット」と呼び、近くに連載番号を記しています。
タイトルカットを作成するデザイナーは、連載を書いた記者から内容や要望を聞き、連載の雰囲気を感じ取ります。何通りか案を出して、その中から選ぶこともあります。タイトル名に似合うデザイン、妥協はありません!
また、タイトルと見出しでは、同じ言葉を使っていないことに気付きませんか? 例えば、タイトルで「熊本城」という単語を使っている場合、見出しには「熊本城」は使いません。タイトルと見出し、それぞれ限られた文字数です。少ない文字数で記事の内容を表すために、単語の二重使用はもったいない。編集者が、見出しを付けるときに「タイトルと文字がカブった」「また考えないと…」。こんな悩みもよくあることです。