新聞はどこから読めばいいか。「1面から」でしょうか。実際に調査してみると、テレビ番組表が載っている「後ろから読む」という人が少なくありません。テレビ欄を1枚めくった見開き2~3ページ分が「社会面」。朝刊に毎日掲載されている4こま漫画「くまモン」「カンちゃん」から目を通す人も多いでしょう。
「読者ひろば」面の名物コーナー「わたしを語る」にお笑い芸人のヒロシさんが登場した今春は、この面への注目が高まりました。こんなふうに新聞はあらかじめ、読者の好みに応じてどこからでも読めるように作っています。
それでも、「1本の記事を最後まで読むのは大変」という方、安心してください。ほとんどの新聞記事は、①記事の概要を大きな文字で知らせる「見出し」②記事の最初の段落で、全体を要約して紹介する「前文(リード)」③さらに詳しい内容を記す「本文」に分かれています。大きな文字の見出しに目を通すだけでも、その日のニュースや話題が分かる仕組みです。時間がない時はまず見出しに目を通し、興味をもった記事であれば前文、さらに本文まで読み進む…「拾い読み」できるのが、新聞の特徴の一つです。