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地域に根差す支社総支局。
読者の近くで記事を書く。

遠山和泉
(2024年入社、記者職)
遠山和泉

 熊日は、熊本県内21か所と東京・大阪・福岡に支社や総局・支局を構えています。県内の取材網はどのメディアよりもきめ細かく、人々の息遣いが感じられる新聞づくりの生命線です。

 2024年入社の遠山和泉記者は、入社2年目から玉名市の玉名総局に赴任。「警察担当時の知識や人脈が生かされている」。そう語る遠山記者に、これまでの仕事や就職活動を振り返ってもらいました。

「誰かの声を残し、届ける」ことで社会を動かしたい

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記者を志したきっかけはありましたか?
大学時代、研究や授業で被爆者などから戦争体験の聞き取りを経験しました。ただ、終戦から時間が経ち、一度話を聞かせてくれた人が体調面などの理由で、もう会って話せないと告げられることもありました。戦争のことだけではなく、「誰かの声を残し、届ける」ことで、誰かが社会問題について考えたり、行動したりするきっかけを作りたいと思い、記者を志しました。
どのような就職活動を行いましたか?
国際系の学部に通っていたので、当時は特派員への憧れもあり、全国紙や通信社、テレビ局も受験しました。企業研究やOB訪問を続ける中で、熊本地震や熊本豪雨の時に地元の新聞社である熊日が地域に寄り添い、避難先の小さな困り事から行政の動きまで、きめ細やかに報道していたことを思い出し、地域に密着した取材ができる熊日を選びました。

地域で暮らしながら取材する充実感

現在はどのような仕事をされていますか?
玉名総局で、玉名市、玉東町、和水町、南関町のイベントや議会、事件事故などを幅広く取材しています。地元の新聞社として、どこよりも多く、どこよりも詳しい情報を届ける責任も感じますが、地域の人たちから「記事読んだよ」「また取材してね」と声をかけてもらえることもあり、充実した総局生活を送っています。
本社での仕事との違いはありますか?
総局では自分も同じ地域で暮らしながら取材するので、日常の中のふとした気づきや取材先での雑談も工夫次第で記事になります。仕事のやりがいは大きいですね。

警察担当での学びが今に生きている

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入社してから現在まで、どのような仕事を経験されてきましたか?
1年目は本社の社会部で熊本市内の事件事故の取材をしました。法学部出身ではなかったので、刑事訴訟法などの勉強が必要で、最初は苦労しました。似たような逮捕記事を調べて、何を聞けば良いか考えて取材するのですが、記事に必要な情報を聞き忘れることも多く、原稿を確認するデスクから追加取材を頼まれることがよくありました。警察官が「これ聞かなくていいの?」と逆に教えてくれたこともありました。 また、悲惨な事件事故を一つでも減らすための報道に力を入れました。例えば、特殊詐欺事件について深堀りしたり、被害に遭わないための対策を警察官に取材してまとめたりしました。現在所属する玉名総局でも、管内の事件事故を取材する機会がありますが、当時の知識や人脈が生かされていると感じます。

記者として書くべきことを書く

記者職の仕事で一番印象に残っていることを教えてください。
1年目の冬に書いた韓国の非常戒厳に関する記事です。戒厳の1カ月前、民主化を求めた市民らが弾圧された韓国・光州を訪れたばかりだったので、光州で見聞きした光景がよぎり「記者として何か書かないと」と思いました。 ただ、地方紙の記者かつ警察担当だったため、自分が取材していいのか、かなり迷いました。当時の先輩に「絶対書いた方がいい、取材してみて」と背中を押され、デモに参加した韓国の友人にオンラインで取材。韓国の市民が歴史を学び、政治に関心を持ち続けていることを熊本の読者に伝えることができました。 記者にはそれぞれの担当があり、自分が担当する仕事を全うすることがいちばん大切ですが、自分の関心や得意分野を生かした取材もできることを実感しました。

ある日のスケジュール

8:30 玉名市であった地域の祭りを取材
11:00 防災イベントの会場に移動して取材
12:00 昼食、上司と玉名ラーメンを食べる
13:00 午前中に取材したイベントの記事を書く、デスクから問い合わせがあれば追加取材
16:00 玉名署から出た広報を取材し、記事化
18:00 玉名市役所で取材
19:30 明日の取材予定やデスク済みの原稿を確認し、帰宅
株式会社熊本日日新聞社